緋~隠された恋情
♪♬~

着信音が鳴り

表示を見ると、

桜庭華菜里(さくらば かなり)


桜庭教頭の娘。


何度もしつこく誘ってくるから一度関係を持ったが、

結婚をちらつかせてきたから、

あしらってやった女だ。


あれから何も言ってこなかったのに

何の用だ?




「桜庭先生?何か御用でしょうか?

 ------

 相談したいこと?

 まあいいですけど、


 -------

 は?この前のホテル?」


ちょうどいい。


銀行の頭取の娘との縁談が進んでる今、

そろそろこいつとの関係も口止めしなくてはならないと思っていた。



まあ、その前に一度くらいなら抱いてやってもいいか。


俺はこの時、浅尾のことで気持ちが大きくなっていた。


もっと慎重に事を運ぶ人間だったはずなのに、


人というのは時として、

大きな失敗を自ら招き入れることがある。




それともこれがそもそも俺の運命だったのだろうか…










< 197 / 238 >

この作品をシェア

pagetop