緋~隠された恋情

一樹の蔭一河の流れ

SIDE 新


季節外れの避暑地の教会で結婚式を挙げた。

遠い所なのに、

昔の仲間たちが集まって、

にぎやかな楽しい式だった。


ありさは泣きっぱなしで、

せっかくのウエディングドレス姿が、

台無しだってみんなに笑われた。


小さなペンションで、

知り合いたちが集まって、

小さなパーティを開いて、

懐かしいみんなといろんなことを語り合った。


鮎川さんに代わって企画室長になった、山根さんは、

当時商店街に下宿していたってこともあり、

俺たちの事情を知っていて、

会社の同僚としてではなく

仲間として参加してくれていた。


「よかったなあ、やっとか!」


「ありがとうございます。」


「鮎川さんも、参加したがってたみたいだけど、

さすがにアメリカからは来れなかったみたいで、

これ会社に送られてきてたよ。」





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