緋~隠された恋情
え?
私の隠してた思いが、この男にバレていたのだ。
平さんは、
くくっと笑うと、
「図星。」
「や、あの、そんなんじゃないです。」
「いいって、わかってるよ、
秘密なんでしょ?
可愛いな、新が初恋?
でも、まずいよね…
新は、生真面目だから、
君の想いを知ったら、側にいてくれなくなるかもしれないね
君の想いには応えられない、
かと言って苦しめたくない、
悩むだろうね…」
「言わないで!
あたし別に、どうこうなろうとは思ってないの。」
「そう?言われたくないの?
なら、
口止め料はもらわないと。」
「お金!?お金はないです。
それにあたしっ」
「お金には興味ないよ。」
平はくくくっとまた笑って。
静かな暗い声であたしの耳に囁いた。
「欲しいのは、新の大切な宝物。
ありさちゃんの綺麗な心と体を汚したいんだ。」
「な…」
平の顔を見上げると
口元を歪めて冷たい目でにあたしを見ていた。
体中の血が凍りつくような感覚があたしを包む。
「冗談で、すよ、ね?」
「冗談?
ふ~ん。
どうとってくれてもいいよ?
君に任せるよ?
強制じゃないから、
ああ、でも、
高校生になってからね?
さすがに中学生はまずいから。
でも、
覚えておいてね、
今日のこと。
俺は忘れない…」