My new boyfriend【短編】
今日は日曜日、クリスマスイブ。
パパとママは土曜日曜の2日間で、温泉旅行に行っている。
本人たちには言わないけど、仲がよくて、憧れのパパとママだったりする。
「…うん。わかってるよ。」
心配そうに私を眺めながらも、お姉ちゃんは着々と出掛ける準備を進めている。
「……あ!朝ごはんに作った残りだけど、お鍋にシチューと冷蔵庫にはサラダがあるから。」
普通、シチューは夜ごはん。
朝からシチューを作るお姉ちゃんは、夜ごはんが一人になってしまう私を心配してるからだって、わかってる。
「ありがとう。」
私がそう言うと、照れたような「ん。」という返事。
どこか彩名に似ていて、思わず口許が緩んでしまう。