学園怪談2 ~10年後の再会~
第53話 『真紅の花嫁』 語り手 石田紫乃(旧姓 小野田)
紫乃さんと徹さんが結婚していたことは驚きだった。でも、思えばとてもお似合いの二人だし、案外納得のいく未来ではあったのかもしれない。
「いや~、私もまさか徹なんかとね~」
「なんかとは何だ、なんかとは! お前は結婚式で嬉し涙を流したじゃないか」
相変わらずチャチャを入れあう二人は、本当にお似合いの夫婦に成長していた。二人とも24歳だし、年齢的には決して早すぎる訳でもない。
「でも紫乃さん……いいですね。それ」
すっかり大人になったものの、身長だけはあまり伸びなかった斎条さんは膨らみ始めた紫乃さんのお腹を優しく擦った。
「えへへ、もう5ヶ月に入るんだよ。男の子が欲しいんだけど、まだ分からないの」
人妻として、そして間もなく母親となる女性を目の前にして、私は時の流れをはっきりと現実に感じた。
「じゃあ紫乃さん。十年ぶりの話をお願いします」
「オッケー! この日のために色んな話を仕入れておいたから任せて」
紫乃さんはお腹に手を当てながら、静かに語り出した。
「結婚は確かに幸せなこと。私もとっても幸せよ。でも近年では離婚率がかなり上昇傾向にあって、何かのデータでは3組に1組が十年以内に離婚してるんだって。私はそんな風になりたくないな。徹は確かに変だし頼りないところもあるけど、とっても……優しいし、何よりも二人で作り上げた結婚式での誓いを破る気なんて絶対に起きないもんね」
紫乃さんと徹さんが結婚していたことは驚きだった。でも、思えばとてもお似合いの二人だし、案外納得のいく未来ではあったのかもしれない。
「いや~、私もまさか徹なんかとね~」
「なんかとは何だ、なんかとは! お前は結婚式で嬉し涙を流したじゃないか」
相変わらずチャチャを入れあう二人は、本当にお似合いの夫婦に成長していた。二人とも24歳だし、年齢的には決して早すぎる訳でもない。
「でも紫乃さん……いいですね。それ」
すっかり大人になったものの、身長だけはあまり伸びなかった斎条さんは膨らみ始めた紫乃さんのお腹を優しく擦った。
「えへへ、もう5ヶ月に入るんだよ。男の子が欲しいんだけど、まだ分からないの」
人妻として、そして間もなく母親となる女性を目の前にして、私は時の流れをはっきりと現実に感じた。
「じゃあ紫乃さん。十年ぶりの話をお願いします」
「オッケー! この日のために色んな話を仕入れておいたから任せて」
紫乃さんはお腹に手を当てながら、静かに語り出した。
「結婚は確かに幸せなこと。私もとっても幸せよ。でも近年では離婚率がかなり上昇傾向にあって、何かのデータでは3組に1組が十年以内に離婚してるんだって。私はそんな風になりたくないな。徹は確かに変だし頼りないところもあるけど、とっても……優しいし、何よりも二人で作り上げた結婚式での誓いを破る気なんて絶対に起きないもんね」