溺愛シンデレラ~キミとHappyWedding~
毎日のように、親父も母さんも俺たちの家にやって来る。



二人の目的は拓真…



「ほ~ら…拓真…ミルクの時間だ…」


社内ではいつも眉間に皺を寄せる怖い顔の親父だけど、拓真の前ではゆるゆる…



拓真が笑い返した時には目尻に涙を浮かべて喜ぶ。


親父は拓真を抱っこして、ミルクを飲ませ始めた。



「親父…偉く慣れた手つきでミルク飲ませるなぁ~」


「…当然だ。俺はお前が赤ちゃんの時もこうやって世話していたからな」


親父は自慢げに返した。


「でも、二人が来てくれて本当に助かります…」


純名は母乳で育てていたが、インフルエンザにかかり母乳が出なくなってしまった。


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