青いブレスレット

教室にいた女子たちがわたしの方を見て、なにかコソっと話した。


男子はいつもと変わらない。



「あ、おはよ!」


ドアのそばにいた女子2人に声をかけてみる。


「あ・・・おはよ」



笑ってるか笑ってないか微妙な表情であいさつを返し、わたしが通りすぎるとやっぱり何かひそひそ話す。


なんかやだ・・・。


やっぱりエリカのせいなのかな?

・・・うん、それしか考えられない。



「紗奈ちゃん!おーはよっ!」


今教室に入ってきた千夏ちゃんが、肩をポンとたたいて明るく声をかけてきた。


「お、おはよ」


「どしたの?なんか元気ないね?」



わたしの話し方で何か感じたみたい。

千夏ちゃんは心配してくれた。


千夏ちゃんになら、相談しても安心だよね・・・?

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