ビター アンド スノウ
照れたようにコートのチャックを閉め、首元を隠すシュンちゃんを、愛おしいと思った。
不自然な歩幅で歩きながら、ポケットに手を突っ込むシュンちゃんが、世界で1番かっこいいと思った。
それはもう、愛してるなんて言葉じゃ、薄っぺらく感じてしまうくらいに
髪も、指も、唇も、荒れた手のひらも
ダメなところも、優しいところも
全てを受け入れて、全てを、愛して。
この人と、一生寄り添って歩いて生きたいと思ったの。
「……っ、シュンちゃん!」
彼の名前を、呼んだ。
私の声に反応して、歩く足をゆっくり緩めて。立ち止まりながら私の方に顔を向けてくれる瞬間が、…たまらなく、好きだと思った。