*双子ちゃん*



「もう!!せっかく話してたのに!!」


「また、今度ゆっくり話せばいいだろ。」

俺は、美桜の機嫌がよくなるように、優しく頭を撫でた。


すると、すぐにおとなしくなった。


ホント、単純だな…こいつ。


『なんだ、兄妹喧嘩か??』


「ううん。そんなんじゃないよ。」


『そうかそうか!!っで、どうしたんだ??急に電話かけてくるなんて珍しいじゃねーか。』


「うん、ちょっといろいろあってね。おじさんに頼みたいことがあるんだけど。」



『頼み??俺に出来ることならなんでもいいぞ!!!』


「あのさ…かつら作って欲しいんだけど。」


『かつら!?なんでまた!?』


「実は…」


それから、俺は高校のことについて話をした。


「…というわけなんだ。」


『あぁ…。姉さんがしそうなことだよなー。』


「まぁね…。だから、女装と男装しなくちゃいけなくてさ。」


『そんなことなら、お安い御用だよ!!マオと美桜のためなら何個でも作っちゃうぞー!!』






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