*双子ちゃん*



「そ。高校デビューして、かわいくなればいいじゃん。」


「そんな…高校デビューなんて、あたしには遠い言葉だよ。」


はぁ…


なんで美桜はそんなに自分に自信がないかな。


美桜だって、ちゃんとすればかわいいのに。


ホントもったいない。


「美桜。おまえはかわいいよ。だから、大丈夫だって。」


「マオ…。」


「んもー!!!!マオくんってばかっこいいー!!!」


こんなこと、いつも言ってることなのに…


この発言で、また俺はひとみさんに抱きつかれた。


「ひとみ、邪魔。あっち行ってろ。」


「ホント店長って優しくない!!!マオくんはこーんなに優しいのに!!」


「はいはい。」


充おじさんは、俺の髪というか、かつらに手を伸ばした。


「美桜は、髪がそこまで長くないから、ボブにするってのはどう??こんな感じで。」


充おじさんは、俺に雑誌を見せてきた。


「うん。確かにこれ、かわいいかも。美桜にも似合いそうだし。」


「ん。じゃあ、これで!!美桜のほうは、マオと同じ髪型でいいよね??」







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