*双子ちゃん*
「りょーかい!!!じゃあ、2人とも、こっちにどうぞ。」
そして、俺たちは鏡の前の椅子に座った。
「まず、頭のサイズ測るね!!」
ひとみさんがサイズを測っていき、そのサイズを充おじさんに伝える。
すると、2つのかつらを持ってきた。
「ホント、2人って双子なんだねー。頭のサイズもぴったり一緒!!びっくりしちゃったよー!!」
充おじさんのその言葉に、俺と美桜は顔を見合わせて笑った。
「っで、マオ。どんな髪型にしよっか。」
「え!?あたしの髪型にしてくれるんじゃないんですか??」
「その髪型はさすがにねーだろ…。」
美桜の髪型は簡単に言えば、伸ばしっぱなし。
顔を見せたがらない美桜は、髪で顔を隠しているため、暗い印象を持ってしまう。
「俺に、その髪型をしろってか??ぜってー嫌だからな。」
「何よそれ!!!」
「そんな髪型じゃ、向こうに行ったらいじめの対象になるんだよ。それに、高校デビューすればいいだろ。」
「こ、高校デビュー!?」