*双子ちゃん*



「えっと…ここ。」


こういうふうに、勉強教えてくれるとこはいいんだよなー…。


マオは頭よし。顔よし。運動神経よしのパーフェクトな男。


女遊びが激しいとこが残念だが…。


あたしとマオは双子だけど、全然似てない。


いや、昔はよく似てるって言われてたんだけど…。


今はほとんど言われない。

マオと違ってあたしは、頭は普通。運動神経は悪い。見た目はすごく地味。


そんな冴えない女なのだ。


ホント、なんでもできるマオが羨ましいよ。


「ここは、こうなって…。それで、この公式使うと…。」


「そっか!!わかった!!ありがとう、マオ!!」


さすが、マオだなー!!


「いえいえ。今度は女の子がいないときに来てね。」


にっこり笑顔のマオ。


「なっ!!もー!!!最低!!!」


あたしは、思い切りドアを閉めて自分の部屋に戻った。


せっかく褒めてやってたのに!!!


あたしは、ベッドにダイブした。





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