*双子ちゃん*



マオside



「ったく、美桜のやつ…。」


俺の名前は夏川マオ(なつかわまお)。


さっき、激怒して俺の部屋から出て行った女は俺の双子の妹。


美桜も、おしゃれすればかわいいと思うんだけどな。


俺の妹だし。


でも、俺がそう言っても決まって言う言葉が、「あたし、ブスだから。そんなの無理だよ。」だ。


もう、口癖になってきている。


はぁ…。


ま、いっか!!


次はどの子と遊ぼっかな!!


俺は、ベッドに寝転がり、ケータイの電話帳から、女の子の名前を探した。


すると、「マオ!!美桜!!ご飯よ!!」。


リビングから母さんの声が聞こえたので、俺はケータイを置いて、リビングに向かった。


リビングに行くと、もう美桜は自分の椅子に座っていた。


俺は、美桜の隣に座って、小声で「さっきのこと、母さんに言うなよ。」と、伝えた。


案の定、美桜は顔を真っ赤にしていた。







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