*双子ちゃん*



なーんてのん気なことを考えて、曲がり角を曲がると…


ドンッ!!!


「きゃっ!!!」「うわっ!!!」



俺は誰かにぶつかった。



いててて…


だれだよ、ったく。


俺は立ち上がって、「すみません。大丈夫ですか??」と言って手を差しのべた。


「あ、はい。こちらこそすみません。」


ぶつかった人を俺の手を取り、立ち上がった。


見た目は、メガネをはめた優等生キャラだ。


でも、メガネ越しの目は大きくて…


結構かわいい。


ここにいるってことは先輩かな??


みんなはほとんど教室にいるし。


「あなた、新入生??」


「あ、はい。そうですけど。」


「そう…。」


そう言った彼女はなんだか、すごく寂しそうな顔をしていた。




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