*双子ちゃん*




「あの、どうかしましたか??」


俺が、そう聞くと、「ううん。何もないわ!!」と言って、笑顔を見せた。



その笑顔をきれいだった。


きれいだったけど、笑っていなかった。



「それじゃあ。」と言って、彼女はその場から立ち去ろうとしたが、俺は咄嗟に彼女の手を掴んだ。


「な、何??」


「あ、いや…その…」


あれ??


俺、何やってんだ??


なんで、手なんか掴んでんだ??


「さっき、寂しそうな顔してたから…。気になって。」


自分の口から自然と出た言葉がそれだった。



何やってんだろ、俺。



女に観照するタイプじゃないのに…。


「ごめんね、心配かけちゃって…。でも、ホントなんでもないから!!」


「でも…」





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