*双子ちゃん*



美桜side


もう!!そんなこと、こんなところで言わないでよ!!


せっかく忘れかけてたのに…


思い出しちゃったじゃない!!


「あれ??美桜、顔真っ赤だけど、風邪??」


おかずを運んできたお母さんが聞いてきた。


「う、ううん!!大丈夫!!」


「そう??じゃあ、ご飯にしましょ!!」


「そ、そうだね!!」


あたしは、必死に忘れるために、次々にご飯を口に運んだ。


「そんな急いで食べると、太るぞ。」


事情を知らないマオは憎たらしい口調で言った。


「ちょっ!!誰のせいだと思ってんのよ!!!」


ったく。


マオの女遊びには困ったもんだ。


「まぁ、美桜。落ち着いて。実はね、お母さんから、ちょっとマオと美桜にお話があるの。」








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