*双子ちゃん*
でも、マオはそういう話を一切あたしの前ではしなかった。
それが、マオの優しさだから。
だから、マオとこんなふうに学校のことを話せるなんて夢みたい…。
すごくうれしいんだ…
「たく…。もう俺、疲れたから寝る!!!だから、おまえもさっさと自分の部屋もどれ!!」
「はーい!!!」
あたしは大きく手を上げて、元気よく返事をした。
そして、ドアに手をかけたとき
「あ、俺もちゃんと友達できたから。だから、心配すんなよ。俺とおまえが元に戻ったときまでには、いっぱい作っとくから、美桜の友達。じゃ、おやすみ。」
そう言って、マオは深々と布団をかぶって寝始めた。
「お、おやすみ…。」
あたしは出ない声を絞り出して、自分の部屋に逃げるように走って行った。
バタン!
そして、あたしは勢いよくドアを閉め、そのまま崩れるようにドアにもたれかかりながらしゃがみこんだ。
なんで、あんな…
あんなうれしい言葉言ってくんのよ、ばかマオ。
その夜、あたしはうれしい涙を止められずにいた。
