そんなあなたは先生でした…(上)
部屋に戻ろうとしたら、麗華さんに腕を引っ張られた。
「礼ちゃん、陽と一つ進むのよっ!」
「ひ、一つ!?」
麗華さんはあたしのことを指さして言った。
「つまり、礼ちゃんからよっ!」
「え、え、えーっ!?」
驚き、桃の木、なんちゃらかんちゃらだよっ!
「とりあえず、陽に上目遣いよっ!
あとは、白のビキニね!
陽に惚れ直さるのよ!!!」
「で、できますかねー?」
しどろもどろなあたし。
「礼ちゃん!
礼ちゃんはこのままでいいの!?
そんなたかが“陽”って呼んだだけで安心しちゃだめ!」
「は、はぁー…」
「礼ちゃんは陽に女の子として見てもらいたいでしょ?
そのままでいいの?」
女の子として……
見てもらいたいよっ!!
そのまま……
そんなことない。
“もっと”って想ってるし、、。
「麗華さん、頑張りますっ!!!」
あたしは意気揚々と言った。