らぶピクチャー(完)
ついには涙があふれてきて、今こうやって自分が生きてることが奇跡のように思えてきた。
あの男の子はどうなったんやろか。
無事に、助かったんやろか。
うちはといえば・・・今やもう、そんな心配はない。
病気ていう病気でもなければ、致命傷ていう怪我でもないねんから。
事故に遭ったとき、そのときが一番不安なときなだけ。
あとはといえば、こうなんやから・・・。
「っ、ママ・・・っパパぁ・・・」
心配してくれてありがとう。
今なら迷わずそう言える。
あの男の子が、うちに教えてくれたこと・・・。
ガラガラッ―――
うちが泣いている中、そっとうちの病室のドアが開いた。
「・・・っえ」