らぶピクチャー(完)
「お姉ちゃん、名前は?」
「うちは、鈴木笑美。笑美って呼んでな?」
「うん!笑美おねえちゃん!」
男の子の無邪気に笑うその笑顔は、メッチャ輝いて見えた。
それは、うちの目が潤んでたからかもしれへんけど、きっと、その男の子の心が純粋できれいな証拠なんやと思った。
「君の名前は?」
「僕は、神山輝樹(かみやま てるき)だよ。」
「輝樹か。メッチャかっこええ名前やん。お父さんとお母さんに感謝せなな?」
すると、一気に輝樹の顔が曇ったのがわかった。
そういえば、さっき電話できてへんかったんやもんな。
「ごめん、さっき電話できへんかったんよね?また電話かけに行くん?」
「・・・・・・」
「・・・輝樹?」