美しい翼を持った飛べない天使
「で、で!紫之ちゃんは

陰吏の彼女?恋人??」

「うるさい、話すことあるから」


水雪に迫る母親を制して家に入る。

父親は旅行後すぐ仕事らしい。


「凄く明るいね」

「うるさいぐらい」

水雪がクスクス笑う。

俺の部屋に着いて適当に座らせる。


「で、話は?」

「それが…

青太郎くんと美翼ちゃんが

抱き合ってるとこ見ちゃって」

また表情が曇ってく。

「青太郎と美翼は幼馴染だし

それくらいするよ」

「私だって幼馴染なのに

距離が遠い気がして寂しいよ…!」

涙を流し始める。


あの2人、何やったんだ?

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