慕情~憧れのヒト~
そんなイライラした気持ちがあるからか、好きなはずのこの場所が凄く居心地の悪い場所に変わってしまった。

鉛筆を握る手も動かないし脳も全く働かない。その上無意識に溜め息が漏れる。


「はぁ」


またそれが漏れた時、突然手を引っ張られた。


「ひゃっ」


ふいに出た声に一気に周りの視線を集める。慌てて小声で「ごめんなさい」と謝ったけれど、今のは私が悪い訳じゃないよね?
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