慕情~憧れのヒト~
そのまま私の手首を掴んでいる人を見上げる。


「せ、先輩っ!」


彼と付き合う前から憧れているサッカー部の先輩だった。だけど先輩からすれば私は何の接点もないただの後輩。

それなのに、突然手を引っ張られてそのまま奥の本棚に連れていかれてしまった。

そして立ち止まった場所は古い史書ばかりが並んでいるところで、試験前にやって来る人はいない。

ゆっくりと振り返った先輩はただじっと私を見据えたあと――
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