オレ様専務を24時間 護衛する
無意識に固まってしまう。
だって、眼光が既にレーザービームに……。
「まさかとは思うが、お前、会場まで送り届けたら、それで終わりとか考えてんじゃないよな?」
「えっ?!」
いえいえ、魔王様。
そのまさかだとは………口が滑っても言えません。
引き攣った顏で恐らく解ってしまったであろうが、
一応、ここは訂正しておかないと。
「とんでもございません!会場内にて、京夜様を狙う者達からしっかりとガード致しますので……」
「フッ、…………だよな?」
悪魔の微笑みは今日も威力抜群です。
ロビーラウンジでの優雅な珈琲タイムは泡と消え、
今日も一日、この目の前の魔王様の護衛をする事に。
内心、ため息がダダ漏れだよ。
「服は俺の方で適当に選んでおいたから、心配するな」
「あっ、はい!すみません」
軽く会釈をすると、既に彼はドアノブに手を掛けていた。
そんな彼を見送っていると、