オレ様専務を24時間 護衛する
再びアクアラインで都心へ戻った俺は、
彼女を起こそうと試みたが何故だか出来ないでいる。
軽く肩を叩けばいいのにそれが出来ない。
彼女に触れるのを躊躇ってしまう。
俺は仕方なく、窓を開けながら走行した。
肌寒いくらいの冷たい空気が一気に車内へ流れ込んで来た。
すると、俺の予想通り目を覚ました彼女は
「んっ…………あっ、ごめん……なさい。私……寝てたみたいですね」
「揺れが気持ち良かったか?」
「あっ………はい。京夜さんって車の運転、上手なんですね」
「そうか?」
「はい。私、安心しきって寝入ってしまいました」
「車酔いさせない程度の運転しかしてないけどな」
見慣れた景色に安堵してか、身体が急に怠くなってきた。
そう言えば、昨日は一睡もしてなかったし
考え事をずっとしてたから、
想っていた以上に身体は疲れているのかもしれない。
「悪いが、今日はそろそろ……」
「あっ、はい。……そうですよね」
「自宅まで案内してくれ」
「はい」
俺は彼女のナビで送り届ける事にした。
彼女の家はごく普通の家だった。
門の前に車を横付けしてライトを落とした。
すると、