オレ様専務を24時間 護衛する


なっ、何?!


今日は散々『希和』って呼んでたのに、

何で今さら『松波』と呼ぶの?

それも、まるで別人みたいな顔で……。



唖然とする私を鋭い眼光で見下ろす。


息の根を止めるかのように有無を言わさぬその眼差し。

すっかり封印されたかと思っていた雷魔ビームそのもの。


「ど、どうされました?」


あまりに鋭い視線に思わず声が震え出す。


初めて会ったあの日のように……。



「一度しか言わないから、よく聞け」

「…………はい」


視線を捕らえて離さぬその眼差しは

まるで氷のように冷たく感じた。


私はゴクリと生唾を飲み込み

彼の瞳をじっと見据えていると、



「松波希和、本日を以て、御影京夜の護衛兼補佐役の職を解くこととする」

「……………へ?」

「警備会社へはその旨を伝えてある。10日間の休暇の後、復職出来る手筈になっている」

「え、あっ、えぇっ?あ、あの……」

「お前はもう自由の身だ。男装する事も無く、ご両親のもとで『女性』としての倖せをしっかりと掴め」

「…………」


突然、予期せぬ言葉が降って来た。



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