オレ様専務を24時間 護衛する


「チッ、ったく仕方ねぇ…」


小さく呟いた彼の声。

辛うじて耳に届いたと思ったら、


「ッん!??」


グイッと顎を持ち上げられ、

強引に唇と唇が重なった。


しかも……壁に押し付けられて、

彼の舌が唇の隙間から滑り込んで来た。


初めてのキスと言うだけで

眩暈がしそうなのに…

どんどん深くなるキスに

段々と頭がボーっとして来て…。


コツコツコツッと近づいて来ていた

女性のヒール音はすぐ真横で途絶えた。


すると、


急に放された唇。

身体の力が抜けて、彼の胸に倒れ込んだ。


そして……

ギュッと彼の腕に抱きしめられ


「京夜さん…」

「俺に何か用か?」

「その人……誰?」

「フッ、見て分からねぇの?俺の恋人」

「えっ?」

「俺は女には興味がない。俺が愛してるのはコイツだけだ」

「……そん…な…」


床に座り込む女性が視界に…。


すると、

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