HELLO,goodbye.
もうなにもかも嫌なのに。
この世界にいることさえ拒絶したいのに
楓が命をかけて守ったものが私の命なら 私はそれを守らなければいけない。
(楓はきっと、私がこう考えることだって分かっ ていたんでしょう?)
狡くて優しい、残酷な男。
「あんたのことだけ考えてれば すぐに終わるんでしょう?」
「あんたの思い通り。少なくともこの一週間は、それ以外頭にないわよ」
だから、さっさと目覚まして
「いい加減…いくら綺麗でもあんたの寝顔だって飽きたから」
早く、私を抱きしめて
もう何にも迷わず 素直に抱きしめ返すから。