HELLO,goodbye.


「何かをキッカケに、一度に全て思い出すケースが多い んです」

「…………」

「辛いこともありますが、私達も全力でお手伝い いたします」

「…………」

「諦めずに支えてい「「看護師さん」

「……?」


私は、斜め後ろにいる看護師を振り返りもせず

相変わらず、ただ楓を見つめながら


「もう、いいですから。大丈夫です」

"出ていけ"と。

ただそう願って声をだす。


「…………」


それが伝わったのか、またはただ単に居心地が悪くなったからか。

看護師は何も言わず病室から出ていった。


< 17 / 33 >

この作品をシェア

pagetop