HELLO,goodbye.


楓の髪を撫で、頬をなぞり




「………愛してる」


そして口づける。

それは信じられないくらい上品なキス。


これで目が覚めたらいい。

これがおとぎ話だったなら
楓が眠り姫だったなら

ここからは間違いなくハッピーエンドなのに。



「「…………」」


(なんて。私も相当キてる)


自嘲に笑いながら私はベッドから立ち上がる。



だから言ったのよ、楓。


『私と関わっちゃいけない』


私を "愛してる" なんて

そんなもの錯覚でしかないんだから。


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