HELLO,goodbye.


もうこのまま、顔も見せないまま

この病室を出ていこうと思ったのに。



私の足は勝手に楓に近付いて。

私の手は勝手に楓の頬を撫でる。




「……楓」


ねぇ楓

今何を思ってる?



「…楓」


本当に、本当にあんたは

私を少しも覚えてないの?



「楓」

ごめん

ごめんね

名前を呼ぶのだって最後にするから。




「……んだよ」

「っ―…」



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