HELLO,goodbye.



―――…それから一週間。


相変わらずこの部屋で一人眠り続ける楓に私は毎日会いに来ていた。


楓の寝顔は綺麗なままで。

頬を撫でれば、その感触だって何も変わっていない。

何もかもが変わった私の世界で
唯一変わらないものだった。



「……ねぇ楓、この前ね
刑事におかしなことを聞いたの」


病室に響く私の声。




――先日、

"アイツ"の遺体を見たという刑事が、こんな事を伝えにこの病院まで私に会いに来た。


「 "顔は鼻血まみれでアザだらけ。

前歯もボロボロだった" ……って」



それがアイツの遺体の状況だった。


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