ピエロ-私と中年男の記録-
意識
バイクは走る。


私は周りの風景も気にしなかった。

頭が回らなくて。左側斜め下をぼーっと見るだけだった。


足に感覚は無い。



何があったんやっけ。


友達とおって

新聞のおっちゃんが来て

ジュワって音がして…

それは何の音やっけ…。


私は自分の足の皮膚がジャガイモになった様子を思い出しかけて、途中で消した。


あぁ…友達が泣きそうやったなぁ…。



何でなのかは、考えたく無いなぁ…。



バイクが止まった。


着いた場所は私の家だった。
< 25 / 38 >

この作品をシェア

pagetop