クールプリンスはあたしの旦那
それを聞いて自然と涙が出た。
もう、恋はしない。
だけど、篠さんは守る。
「本当にあたしが邪魔なんだ」
もしも、あたしとの結婚がなければ、
奪うこともできたのかもしれない。
「それは違うよ」
「そうなんだよ?
さっきだってそうだったもん」
「藍佳ちゃん…」
「お店手伝うから、気持ちの整理がつくまでここにいさせてくれる?」
「俺は構わないけど…」
それから、あたしは祥くんの家に居候することになった。