クールプリンスはあたしの旦那



逃げている。


そんなことは知ってる。


誰よりもわかってる。


だけど、今帰っても笑顔でただいまって言えない。


あの人の恋を応援するなんて。


そんな心の広いことできない。


「今日もありがと。明日は大学?」


「うん、そうだよ」


「そっか。なら夕方からな」


「お願いしまーす」



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