俺様で、先輩で…



人気のない体育館裏。



シンと静まり返った場所に二人きりになったあたし達。



「助けてくれて、ありがとうございました!それじゃあ…」




ようやく立ち上がってスカートについた砂を払う。




踵を返して先輩に背を向けた。



すると、


グイ……


女達がやったようにまた肩を引っ張られた。



今度は転ばなかったけど。




「待てよ」



何!?



「何か不満でも?」




ちゃんとお礼は言ったし、他に言われるようなことないと思うんですけど。




< 24 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop