双子の姉妹の マキとマイ
「お前さっき、突き飛ばされただろ?」


宙は言った。


突き飛ばされた……?


あぁ!


私は必死で弁解した。


「違うの!誤解だよ、誤解!!あれは私が邪魔なところにいて、ぶつかっちゃっただけなの!」


「はぁ?そんなわけないだろ?」


「えー、でもぉ……」


突き飛ばされたわけじゃないと思うんだけどなぁ。


宙は少し厳しく言った。


……いっつも宙は厳しいか。


「とにかく。何かされたら、すぐに言え。わざととしか考えられないからな」


「はーい……」


私は素直に返事をした。


それを聞いて、宙は部活にもどっていった。
< 106 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop