双子の姉妹の マキとマイ
静かに涙をこぼした。


泣きわめきもしないし、声だってださない。



恐い。


本当にただ恐かった。



頭では何がおきたかもわかったし、自分が今どうなっているかもわかった。



ただ認めたくなかったのだ。


誰かに否定してほしかった。


また私の愚かな勘違いだ!、と誰かに強く否定してほしかった。


でもそんな否定の言葉が私の耳にはいってくることはなかった。


私に聞こえたのは、驚きざわつく一階の民衆の声だけ。



どんなに私が修行不足だからって今の皆の顔みればわかるよ。


はるかに私より出来のいい双子の姉の眉をひそめて、肩を震わす姿。


そしてこの魔界をおさめる王の、なんとも言えない難しく悲しい表情。



そして………。








大好きなお母様の冷たい瞳と表情。
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