双子の姉妹の マキとマイ
円香と2人して授業をさぼり教室に帰ると、私たちを見て青ざめた宙が出迎えてくれた。


「おい。……マキ姉さんが、しがみついてる『それ』はなんだ?」


宙はいつにもなく、恐い顔で言った。


私はニコニコしながら言った。


「え?円香よ。私のお友達なの」


「マキ……宙と仲良いのか?」


円香も遠い目をして言った。


「まぁ、仲はいいわよ?」


円香はそっかぁっとつぶやいた。

どうしたのかしら?


2人とも空気がおかしいわ。


私が疑問に思っていると、宙が立ち上がり言った。


「マキ姉さん。体育館に昼飯食いに行くぞ」


「あ、わかった。円香も一緒に食べましょう?」


するとまた、微妙な雰囲気がながれた。


あれ?


どうしたのかしら?


円香は、うっうんっと言って、一緒に廊下にでた。


ふふっ!


はじめて、友達と昼食を食べるわぁ。


私はのんきに体育館に向かった



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