双子の姉妹の マキとマイ
響夏はニコッと笑って、ボタンを指差して言った。


「はい!最後にこのボタンを押して終了!!」


私は少し戸惑いながら、ゆっくりとボタンを押した。


すると洗濯機がうなり始めた。


『ガー、ピッ、ゴォーーー』


こ、こわっ!


私は響夏の後ろにかくれた。


そして少しおびえながらも言った。


「何で洗濯機、うなってるのかしら?」


すると一瞬キョトンっとした、響夏が私の言葉を理解したららしく。


爆笑しながら言った。


「アハハハハハッ!!うなるって!!」


ムーー……。


人が真剣に考えて聞いたのに。


私が頬をふくらましていることに気が付いたらしく、響夏は「ゴメン、ゴメン」と言ってあやまった。


それでもしばらく笑っていた。
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