放課後の保健室
「まだ気にする余裕があるんだ」


整った顔が近づき、唇が重なる。


岬クンが入って来てからずっとしてキスして欲しかった。


「ほんと、可愛いね。美夏ちゃん」


年下なのにキスが上手。
彼のキスに翻弄されてしまう。


『生徒会長の岬君、大至急生徒会室へ』


壁に設置されたスピーカーから彼を呼ぶ教師の声。


「……残念……ごめんね。時間だ」


岬が離れると、美夏は急いで身繕いする。


「じゃあね。楽しかったよ。続きは後でね」


美麗な顔で笑うと、保健室を出て行った。


残された美夏は助かったのか、残念なのか、複雑な気持ちで閉まった扉を見つめていた。


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