虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「降ろしてください」
「じゃあ、お前が巡察を引っ張っていってくれ。
で、浪士達の怪しい動きを見つけたら、斬らずに捕縛すること。
じゃあ、僕は屯所に戻るから、行ってくれ!」
テキパキと隊士達に指示を出すと屯所へ向かって歩き出した。
こちらを見ていた一条はとても心配そうにしていた。
また迷惑かけてしまったな・・・
目の奥がズキズキと痛む、嫌な痛みに目を瞑る。
藤堂さんの背中は太陽の匂いがした。
日溜りの中に居るようで・・・
揺れる背中でわたしは、そのままスゥッと眠りに吸い込まれていった。