虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「降ろしてください」


「じゃあ、お前が巡察を引っ張っていってくれ。

で、浪士達の怪しい動きを見つけたら、斬らずに捕縛すること。

じゃあ、僕は屯所に戻るから、行ってくれ!」



テキパキと隊士達に指示を出すと屯所へ向かって歩き出した。


こちらを見ていた一条はとても心配そうにしていた。


また迷惑かけてしまったな・・・


目の奥がズキズキと痛む、嫌な痛みに目を瞑る。



藤堂さんの背中は太陽の匂いがした。


日溜りの中に居るようで・・・


揺れる背中でわたしは、そのままスゥッと眠りに吸い込まれていった。


< 147 / 858 >

この作品をシェア

pagetop