虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「いや、いいよ。仕事だしね」
「あのお礼をさせてください!」
ジッとわたしの目を見てくる少女。
どうしようか・・・
「うーん・・・君、名前は?」
「えっと、佐奈といいます」
顔が可愛いと名前まで可愛いのか?
「おーい、睦月!」
藤堂さんの声がした。そろそろ行かないと・・・
「俺は壬生浪士組の睦月鈴。お礼なんていいよ。じゃあね、佐奈さん」
そう言い縄をかけた侍と、藤堂さん達のもとへ向かう。