虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


抜け道を抜けて、ある部屋に降りる。


最近知ったのだが、ここは山崎さんの部屋だそうだ。



何かあったときに、すぐに移動できるように――――との事らしい。


暗い所から、いきなり明るいところに出たので、目がなれずによく見えない。



「大丈夫ですか?」



横から山崎さんが声をかけてきた。


薄目で見ると、山崎さんは平然とした顔でこちらを見ている。


< 316 / 858 >

この作品をシェア

pagetop