虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「お前、話は聞いていたよな。
今日の夕方、山崎と一緒に芹沢さんを尾行しろ」
いいえ、ほとんど聞いていませんでした・・・とは言わず、一応承諾しておく。
屯所を出るときは、山崎さんが呼びに来るということで、わたしは自室へと戻った。
部屋で、ぼんやりと山崎さんが呼びに来るのを待つ。
暇だな・・・
部屋にいても、することが無いわたしは、壬生寺のほうへ向かった。
部屋の中にいるより、多分ましだろう。