虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


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「睦月――――!!」


どこかで、わたしを呼ぶ声が聞こえた。



しばらく壬生寺の階段で、ぼんやりとしていたわたし。


やっとか・・・


うとうとしていたのだろうか。


周りは、もう夕焼けに染められていた。


確か、夕方から尾行するんじゃなかったっけ・・・?


少し早足で、八木邸の方に歩いていく。
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