虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「睦月さん、どこ行ってたんですか?」


戻ると、少し疲れたような顔で山崎さんが待っていた。



「すみません。壬生寺でのんびりしてました」


「・・・探したんですよ?」



正直に話すと、少し呆れ気味の様子。



「では、行きましょうか」



溜息混じりに、歩き出した山崎さんの後ろを歩いていく。


どこにあるのか分からないが、目的地は分かる。


・・・たぶん、大和屋だろう。





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