虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
どうって・・・普通、それを聞くの?
顔に一気に熱が集まった。
逃げてしまいたい衝動に駆られたが、平助君も、皆の前で言ったのだ。
わたしも、本当のことを言ったほうがいいだろう。
「わ、わたしも・・・好きですよ?」
恥ずかしくて、少し強がったような話し方になってしまった。
今日は曇っていて、たぶんわたしの表情は見えていないと思う。
だから・・・
「誰よりも、平助君が大好きです」