虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


少し、付け足してみた。


恥ずかしくて、恥ずかしくて――――


平助君を、見ることができない。


隠れていた月が、顔を出す。



そのせいで、わたしの顔が平助君に見られてしまった。


平助君も真っ赤で、わたしも真っ赤。



「鈴、真っ赤だよ」


「・・・平助君もです」


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