虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「・・・何が、です?というか・・・睦月って・・・?」


わたしは、首を傾げる。



「は・・・っ!? 何を言っている?」



驚愕に、見開かれた目。


端正な顔も、これじゃ台無しだ。


わたしは暢気にも、そんなことを考えていた。



だけど・・・何なのだろう、この喪失感は。


まるで、自分が抜け殻にでもなったような気分だ。



「すみません、わたしにも分からないんです」


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